敏感肌・アトピー肌でも基本的には通えますが

アトピーでかゆい女性

 

年々増加の一途をたどるアトピー性皮膚炎は、もはや国民病といっても差し支えのない状況かもしれません。

 

日本人(小児)のアトピー罹患率(約13%)は海外の国々と比較しても、かなり高い割合になっています。

 

【参考】世界のアトピー性皮膚炎の罹患率(千葉県公式ページ)

 

成人の方でも一千万人に迫る勢いでアトピーが広がっており、特に春先の花粉の時期や汗をかく夏、乾燥する冬などは症状がいちだんと悪化します。

 

フェイシャルエステを考えている方の中でも、日々変化する症状を見ながら、こんな肌状態で大丈夫なの・・・と思い悩むこともあると思います。

 

ですので、フェイシャルエステとアトピーの関係をはじめ、さまざまな肌トラブル時の対応など気になることをまとめました。

 

 

アトピーがある場合のフェイシャルエステの対応は

アトピーで施術ができるかどうかは、症状の程度によります。

 

肌にアトピー症状が出ている場合、症状のレベルによってフェイシャルエステを受けることができる場合と、症状が落ち着くまでは施術が難しい場合があるということですね。

 

アトピーを発症している方にとっては既知の事実かとは思いますが、以下のように施術が逆に肌へのストレスになってしまうことも。

 

壊れたバリアにはすべてが刺激に

アトピー性皮膚炎の場合、皮膚のバリア機能がうまく機能していない状態であるため、フェイシャルエステで行われるマッサージでの摩擦が刺激になってしまったり、クレンジング剤やパック、化粧水などの化粧品そのものが肌に対して負担となってしまうことも考えられます。

 

エステサロンによってはお断りする店舗もありますが、症状の軽い場合は施術が可能な場合もあります。

 

何はなくとも、肌の症状は実際に目にしないとわからないので、フェイシャルエステを希望の場合は、一度カウンセリングのみの予約を行うと安心です。

 

アトピー性皮膚炎の特徴的な症状や治療方法は 

アトピー性皮膚炎の特徴的な症状としては、顔や首の周辺、ひじやひざ、わきの下などに赤みのある小さなプツプツとした湿疹ができたり、乾燥による痒みで繰り返し掻き毟ってしまうことによって、皮膚がガサガサとした状態になってしまうなど、個人によって症状の現われ方はさまざまです。

 

アトピー性皮膚炎を抱えていらっしゃる方の中には、大人になってから発症してしまう方もいらっしゃいますが、多くは幼少期から症状のある方で、大人になっても症状が出続けているというケースも多くあります。

 

それほど、アトピー性皮膚炎は完全治癒の難しい皮膚炎なのです。

 

よく、アトピーは「憎悪」と「寛解」を繰り返す疾患といわれます。

 

つまり、よくなっても決して治癒といわれない、根本的に治すのが現代医学ではひじょうに困難な状況ということです。

 

アトピー性皮膚炎の主な原因はストレスやアレルギーなど、一つだけではなくさまざまな要因が重なって発症することから、治療方法は一人一人原因を見極めながら必要なものを選び、行っていきます。

 

アトピー性皮膚炎の場合、肌のバリア機能が弱く、過剰に免疫反応を起こしてしまっている状態ですから、まずは肌を清潔に保ち、しっかりと潤いを与えて保つことが何よりも大切です。

 

また皮膚科では、アトピー性皮膚炎の炎症を鎮めるためのステロイド薬や、痒みを抑えるための抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を処方してもらえます。

 

ただし、これらの薬の長期使用は逆に肌や身体の免疫力を下げることにもなりかねませんので、専門医の指示に従って正しく使用する必要があります。

 

また、近年特に顔のアトピーに広く使われている「プロトピック軟膏」は注意が必要です。

 

プロトピック軟膏

プロトピック

(※)なぜこれを持っているかというと、私自身アトピー持ちで定期的に皮膚科に通っているからです。

 

この薬は、もともと臓器移植での拒絶反応を抑えるために使われたタクロリムスという成分を応用したもので、皮膚の免疫を下げる(ごまかす)ことでアトピーの炎症反応を静めるというもの。

 

つまり、プロトピックを使うと肌の抵抗力が一段と下がって弱い状態になります。

 

使う上での注意事項でも、紫外線に当たらない、ニキビや吹き出物などの副作用が考えられると明記されています。

 

施術によっては発汗や血行促進で症状がよくなる場合も

スポーツで汗を流す女性たち

 

アトピー性皮膚炎の方でも、症状が軽い時期にはフェイシャルエステを受けることが可能です。

 

中でも、発汗や血行促進を促してくれる様なフェイシャルエステは、乾燥しがちなお肌に対してとても効果的に働きます。

 

元々、アトピー性皮膚炎の方は低体温、汗もかきにくい(発汗がかゆみの原因になるので汗をかきたがらない)という方がとても多く、その結果、自発的にお肌を潤すことがどうしても苦手になってしまうのです。

 

とはいえ、過度な摩擦や刺激の強い化粧品の使用は避けるべきですが、たっぷりのスチームをかけながら行うフェイシャルマッサージや、皮膚の温度を上昇させて発汗を促す石膏パック等は、肌の角質層をたっぷりと潤し、血色のよいお肌へと導いてくれます。

 

また、汗には抗菌ペプチドや免疫グロブリンという成分が含まれており、これらが肌のバリア機能を高めてくれます。

 

元々機能的に弱い汗腺の働きも、定期的に汗をかくようにすると鍛えられ、皮膚自体の水分保水力のアップにも繋がりますので積極的に汗を出すと良いそうです。

 

皮膚科に通っている場合は医師との相談も重要

アトピー性皮膚炎の方がフェイシャルエステを受ける場合、皮膚の状態によっては施術が難しいこともあります。

 

エステティシャンはお顔の皮膚を美しくするための施術をするプロフェッショナルであり、皮膚についての知識は当然持っています。しかし、皮膚専門の医師ではないため、症状の診断をすることはできません。

 

フェイシャルエステは化粧品を使用して、お顔の皮膚に直接触れて行っていくものですから、必ず皮膚に対して刺激があります。

 

デリケートなアトピー性皮膚炎のお肌を正しく診断するためにも、施術を受けることが可能かどうか、まず担当の医師に相談することが重要です。

 

何よりも「現状」の肌優先で!

医師の確認を取ったにも関わらず、フェイシャルエステの施術中にヒリヒリとした痛みや、チクチク刺すような刺激、肌が熱を帯びるような感じがするなどの違和感を感じた場合は、即座にエステティシャンに伝え施術を止める必要があります。

 

せっかく来たからと我慢せず、お肌に無理な刺激をそれ以上与えない様、勇気を出してストップしてもらうことが大切です。

 

敏感肌とフェイシャルエステの可否について

敏感肌に悩まされている女性

 

アトピー性皮膚炎と同じく、敏感肌に悩まされるの女性は年々増加しています。

 

多くの自然に囲まれた環境、太陽の動きと共に寝食をする時間使いなど、人間として健康的な生活をしていた昔に比べ、食生活や生活環境などが大きく変化してきました。

 

その結果、精神的なストレス、体調、そして肌にまでも、多くの人が体の不調を感じているようです。

 

花粉量の増加やPM2.5などの外的要因は特に肌への刺激も大きく、春になると敏感肌の症状を感じる方が多くなります。

 

スキンケアの方法も敏感肌の症状に合わせて正しく選んで行う必要があるのですが、それだけでは敏感肌を改善することが難しいことが多く、長期に渡って敏感肌に頭を悩まされる場合も多くあります。

 

根本的な原因を突き止め、原因そのものを改善しなければ、敏感肌から抜け出すことは難しいといえます。

 

花粉の時期や季節の変わり目だけ敏感肌になる方も

花粉症の季節や季節の変わり目など、環境の変化によって、特定の時期のみ敏感肌になってしまう方も多くいらっしゃいます。

 

春に多い花粉症といえば、鼻や目の粘膜に付着した花粉に対して起こるアレルギー反応ですが、肌に花粉が付くことで、体と同じようにアレルギー反応を起こし、肌が敏感になってしまうことがあるのです。

 

症状としては、肌全体の赤いただれ、強い痒み、肌のゴワゴワ感、カサつきつきなど、どれも不快に感じるものです。

 

摩擦がさらに悪循環を生む

それらの症状が続くことで、ついつい強く掻いてしまったり、肌に付いた花粉をしっかり洗い落とそうと過剰に洗顔してしまうことで過度な乾燥状態になってしまったりと、悪循環に陥ることもあります。

 

近年問題になっている黄砂やPM2.5なども、敏感肌の大きな原因の一つです。

 

ただの砂や埃ではなく、大気中の汚染物質を含んだものであることから、付着すれば肌がダメージを受けてしまうのです。

 

また、紫外線が急に強くなり湿度も上がる春から夏、夏の紫外線ダメージが肌に現れてくる夏から秋など、急激な環境変化によって敏感肌に陥ってしまうこともあります。

 

花粉やPM2.5、黄砂、季節の変化も、外に出ないこと意外に防ぐ方法がなく、現実的には影響を受けないことが難しいのが現状です。

 

それらを受けても肌に影響が出ないよう、肌に合った正しいスキンケアを知ることが大切です。

 

敏感肌はひどくなると化粧品が使えなくなるほどに

店頭で販売されている化粧品には、脂性肌用や混合肌用、敏感肌用など、肌質別に分けられていることが多いのですが、敏感肌でも症状がひどくなってくると、化粧品すら使用することが難しくなる場合があります。

 

通常、肌には水分と油分からなる天然のバリア機能が備わっており、肌にとって悪影響な物が内部に進入していかないように肌を守ってくれています。

 

しかし、肌が敏感な状態になっている時には、肌表面には目に見えないレベルの多数の細かな傷があったり、通常だとぴったり閉じている状態のはずの角質がめくれ上がっていたりと、バリア機能も崩壊してとても無防備です。

 

この状態だと、皮膚に触れるだけでヒリヒリした痛みを感じたり、普段使用していても何も問題ない化粧品が沁みてしまい、使用することが出来なくなることもあります。

 

敏感肌の原因は食べ物にもあり

食物アレルギーの原因になりやすい「落花生」

 

敏感肌の原因はさまざまなものがありますが、食物アレルギーによる敏感肌も原因の一つとして考えられます。

 

私達人間には、生まれつき免疫機能が備わっており、体外から異物が取り込まれた際に体を守ろうとする働きがあります。

 

通常なら食べ物に対して反応することは無いのですが、何かしらの免疫異常が起こると、特定の食べ物を摂取することで体調不良に陥ったり、肌にも影響が出て敏感肌に傾いてしまうことがあるのです。

 

原因が食べ物にあると直ぐ気づく事ができれば、症状が軽いうちに対処することも可能です。

 

しかしながら多くの場合、長期に渡って原因を突き止めることができず、原因不明のアレルギー症状に悩む方も多くいるようです。

 

アレルギー原因の特定は、病院での血液検査などでチェックすることが可能です。原因が分からず、長い間敏感肌で悩まれている場合、食物アレルギー検査も試してみると良いかもしれません。

 

敏感肌の方がフェイシャルエステを受ける場合の注意点は

敏感肌の方がフェイシャルエステを受ける場合、気をつけるべきポイントがいくつかあります。

 

まず、マッサージが含まれるタイプのフェイシャルエステの場合、皮膚摩擦が過剰にならない様に気をつける必要があります。

 

敏感肌の肌表面は、角質がめくれ上がっていたり、多くの目に見えない傷が入ってしまっていたりと、とてもデリケートな状態になっています。そこへ、マッサージによる皮膚の摩擦を行うと、更に症状が悪化してしまうのです。

 

フェイシャルエステのマッサージでは、摩擦を防ぐためのクリームやオイルを使用しての施術が行われますが、皮膚の状態によっては施術が難しい場合もあります。

 

次に、フェイシャルエステの種類によっては、化粧品そのものの刺激が強いものがあります。特に収斂化粧品は沁みてしまう事がありますので、必ず使用は控えてもらうようにしましょう。

 

どんなエステサロンでも事前にカウンセリングがありますので、普段のケアや肌の状態などをしっかりと伝え、肌の状態に合ったフェイシャルエステを選んでもらうことが大切です。

 

ニキビや肌荒れが気になる場合のフェイシャルエステの対応は

大人ニキビの患部アップ写真

 

アトピーのようなアレルギー性疾患と同じく、最近悩まされている成人女性がとてもふえているのがニキビ。

 

いわゆる大人ニキビのことですね。

 

ニキビやお肌のザラつきなどの肌荒れが起こってしまっている場合、まずはカウンセリングでお肌の状態を確かめ、日常生活でそれら肌荒れの原因になっていることを見つけていきます。

 

カウンセリング後は、肌に必要なフェイシャルエステを行っていくのですが、その内容はお肌のトラブルに合わせたものを施術します。

 

例えば、脂性肌によるニキビであれば、過剰に分泌されている皮脂を取り除くためのクレイパックやピーリング化粧品が使用されます。

 

また、毛穴の黒ずみや、詰まりが気になるお肌には、お肌専用の吸引機を使用して毛穴の汚れを丁寧に取り除き、毛穴をキュッと引き締める化粧品で、毛穴を閉じていきます。

 

エステサロンには、さまざまな肌トラブルに対応できる化粧品や専用機械、そしてエステティシャンの巧みな手技がありますので、お肌に不安のある時にはまず一度、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。